短刀
商品番号:
無銘 山村
越後国 延文頃 約630年前
刃長 一尺(三十・三糎)
反り 僅少
元幅 27.4ミリ重ね 5ミリ
彫刻 表裏 棒樋掻流し 素銅地一重ハバキ
平成十三年京都府登録
保存刀剣(山村)
越後の有力豪族と伝える山村派の祖、正信は山城国より二代信国を呼び寄せて自ら作刀したと云う。本作は、南北朝期延文頃に鍛造された山村派の作品。
身幅広く、重ねを控え、棟を信国と同じく真の棟に造り込み、棒樋を書き流して栗尻に結ぶ姿はまさしく信国そのもの。
延文・貞治期特有の身幅たっぷりとした短刀姿に、小互の目を交えた湾刃を焼く。差裏の物打から切先にかけて、つぶらで照度の高い小沸が刃縁から地中に零れ、刃中には匂足が盛んに刃先に伸びて変化に富んだ働きを見せている。細かなヒケはあるが魅力ある作品である。
価格250,000円(消費税込)